67.時期尚早

10月10日月曜日。体育の日。ファイヤーズは午前練習。

この日の夕方に、嫁から電話。こんな時間に電話をかけてくるってことは、何かあったな。と思いながら話を聞いてみると、タカトがシートノックでキャッチャーに入ったって言うじゃないですか。

嫁の話し声はいつもよりテンション高めでした。で、私の第一声は『早いわ〜』

監督もいろいろと試してるんでしょうが、まだまだ外野もまともに守れていないのに、って思ってしまいました。

タカトはファイヤーズに入団してすぐに『おで、キャッチャーやりたい』って言ってましたから、きっと嬉しかったことでしょう。きっとエロい顔をしてニヤニヤしてたことでしょう。

私が現役時代にキャッチャーをしてたからやりたいんだと思いますが、それは嬉しいことですが、私自身はキャッチャーにこだわってるわけではありません。

そりゃキャッチャーをやるってなったら、今よりもさらに熱くなると思います。でも今は、いろんなポジションを経験するのもいいのでは、と思ってます。

監督が適正を見て決めることですから。与えられたポジションを全力でやる。これに尽きます。高学年になったら、チームの中心選手になって欲しいとは思ってます。

その夜にタカトと電話で話しました。

いつも、電話で話すときはボソボソっとしゃべるのですが、この日は違いました。

今日、おでキャッチャーやった。監督に教えてもらった。まあまあ上手くできた。キャッチャーフライも取れた。ホントに楽しかったんだと分かる口調で教えてくれました。

誰かにドカベンって言われたみたいで、『ドカベンって何?』って聞かれました。

きっと、言った人は笑いながら言ったと思う。だからタカトは、バカにされたって勘違いしたんじゃないかな。電話の口調が急に変わったから。

私は、『ドカベンとは、キャッチャーをする者にとっては最高の褒め言葉だ』って言いました。

ドカベンって元々は弁当箱のことだよね。

私の部屋の本棚の奥の方に、ドカベンの文庫本全巻あるはずなのですが、見てないのかな。

電話の最後にタカトは『キャッチャーミットを買って欲しい』って言いました。

私は『たった1回練習でやったくらいで何をようるんじゃ』って一蹴。この一言でタカトは、はぶてモードに突入した模様。

でも、折角やる気になってるので。この先、監督・コーチ・選手みんながタカトをキャッチャーとして認めてくれたら買ってやるって約束しました。

『わかった』って言ってたけど、きっと分かってないと思います。

ナニワトモアレ、またひとつ楽しみが増えました。


今日のタカト
夕方:(自主練習)
        素振り200回
        塁間ダッシュ10本
        階段ジャンプ2セット